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2010年10月19日 (火)

ルイ・ロルティのベートーヴェン全集(2)

Lortie

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 ロルティ(9CD)

・第30番ホ長調Op.109+
・第31番変イ長調Op.110+
・第32番ハ短調Op.111+
ファツィオーリF278+
2010年6月14日 - 15日録音

上記ベートーヴェン全集を購入して、FAZIOLI で演奏された作品109, 110, 111 を聴いてみたのだが、期待はずれだった。これらの作品において、私は、エクスタシーが感じられる演奏を好むが、ロルティの演奏は、そのようなアプローチ、解釈をしていないようだ。

ロルティは、FAZIOLI の特性を生かすために、「作品 101」と《ハンマークラヴィーア》に比べて無難な演奏をしているようだ。ただし、私は、FAZIOLI の特性を知ってるわけではない。ただ、ロルティは、作品109, 110, 111 をスタインウェイで弾けば良かったと思う。
この FAZIOLI の音は重い。それが、作品109, 110, 111 に合わないと思う。

録音は良い。

・蛇足
作品109, 110, 111 にエクスタシーを求める意味は以下である。
作品109, 110 は前楽章に比べ最終楽章が特に長い(作品111 の第2楽章は長大な変奏曲)。
しかし、それらの楽章は、ベートーヴェンの長大な楽章がもつ難解さ(ハンマークラヴィーアの終楽章や弦楽四重奏の大フーガ)はなく、分かりやすい形式美を持つ。その形式の中には山場があり、その頂点に私はエクスタシーを求める。そして、それはベートーヴェンが最後のピアノソナタ3曲に託した遺言であるであるとともに、あの世の美であると思う。

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