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2010年7月27日 (火)

クララ・ヴュルツのモーツァルト:ピアノ・ソナタ全集

Wurtz

Mozart
Piano Sonatas (Complete)
CD 1 Sonatas K279, K280, K281, K282, K283
CD 2 Sonatas K284, K309, K310
CD 3 Sonatas K311, K330, K331
CD 4 Sonatas K332, K333, K457
CD 5 Sonatas K533, K545, K570, K576
Klára Würtz, piano
Recording: 1998
BRILLIANT CLASSICS

モーツァルトのピアノ・ソナタ全集は、17 種類持っていたのに、全部焼けてしまった。とりあえず、最も良かったと記憶しているエッシェンバッハ盤だけを買い戻したが、あと、新しい録音で良いものはないかと探したところ、クララ・ヴュルツという人の見つけたので、新規に買ってみたら、これは良かった(MDT.co.uk で買うと安すかった)。

HMV.co.jp のレビューにある通り、奏法がピアノ・フォルテ(古楽器)的である。文字通り「piano」と「forte」を意識して弾いているような感じ。

私は、K279 を聴いただけで、だいたいその全集の良し悪しが分かる(注:私のこの発言は、生意気に思われるかも知れないが、やはり、17 種類も聴き比べれば自ずと嗅覚が発達する)。

クララ・ヴュルツの演奏は、エッシェンバッハのより、テンポが遅いのが良い。そして、ピアノ・フォルテ(古楽器)を模(も)した奏法が、切れ味よく、音色は、下記の通り。

私は以前からピアノ・フォルテ(古楽器)では、鍵盤を「強く叩くとき」と「弱く叩くとき」は音色が違うと思っていた。が、その「強弱」の音色の差異を彼女の演奏から感じるような気がする。平たく言えば、モダン・ピアノで、ピアノ・フォルテ(古楽器)の音を出しているように聞こえるということだ【注】。ところがそれが、非常にうまくいってる・・・特に初期に作品でうまくいっていると思う。

彼女は主に、ノンレガートで弾き、必要なときだけレガートする(当たり前か)。しかし、グールドのようなわざとらしいノンレガートではない。非常に自然なのが素晴らしい。

その上、彼女のストレートな奏法は正確無比。それは、リスナーをして、エッシェンバッハの演奏でさえも表現過多で古くさいと、思わせさせるかも知れない。

ただし、この全集は録音が悪い。こもった残響が聞き苦しい。好意的にとれば、彼女の奏法を生かすために、特殊な録音をしたのかも知れない。

以上、iMac で聴いた感想。

【注】HMV.co.jp のユーザーレビューにも「年代もののピアノのように聞こえる」「楽器は現代のスタインウェイだが、ピリオド的奏法も取り入れて、すっきりと、明るく、見通しの良い演奏なのだ」と書いてある。みなさん、よく聴いてますね。

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