« 衝撃的な報告をしなければなりません(?) | トップページ | 衝撃的な報告をしなければなりません(顔色が悪くなった) »

2010年7月 2日 (金)

ホーネックとデ・フリエントの「巨人」

Honeck

マーラー
交響曲 第 1 番 ニ長調「巨人」
ピッツバーグ交響楽団
マンフレッド・ホーネック指揮
2008年9月26-28日 ピッツバーグ、ハインツホールにて収録
EXTON Co., Litd., Japan
Hybrid SACD

これは、iMac で一度聴いただけなので確信的なことは言えないが・・・

1.「マーラーが最初に書いた交響曲」がもともと「ポエム」であり、そして、それを「交響曲」に仕上げるために、彼がこの作品を試行錯誤しながら改変したこと。

2.「ポエム」の改変にもかかわらず、この交響曲は、その第 1 楽章と第 4 楽章が、論理的なソナタ形式であり、しかも両者は論理的に統一性を持つこと【注1】

それらがこの作品の「特徴」であり「性格」だと思う。

ホーネックには、上記の面白さを表現する力が不足しているように思えた。もうちょっと、作品の性格を語って欲しい。

なお、この CD はここで買うと安い(送料込み 12.35 GBP)。

De_vriend

Mahler
Symphonic Poem in Two Parts - "Titan"
(Symphony no. 1 in D major - Hamburg 1893)
Part 1 Aus den Tagen der Jugend / Blumen-, Frucht- und Dornstücke
Part 2 Commedia umana
The Netherlands Symphony Orchestra
Jan Willem de Vriend
Challenge Classics
Recording dates: 27 - 29 Mai 2009
Hybrid SACD

これも、iMac で一度聴いただけなので確信的なことは言えないが・・・

私は、このデ・フリエントのは気に入った。第1部「青春の日々から / 花、実、とげ」第2部「人間喜劇」というプログラムが生かされた演奏だと思う。デ・フリエントは、第4(5)楽章を丹念に演奏しているのが気に入った。第1楽章を十分に回想【注2】。そのあと、エンディングはあっさりしているのも良い。そもそも、マーラーは、結局「未来より過去が良かった」ということを言いたかったのではないかと思わせる。この作品は、第4楽章において、第1楽章の回想が多過ぎる【注3】

デ・フリエントの第1楽章は提示部のリピート無し。第4楽章のルフトパウゼ無し。"Titan"は、もともと、交響詩だったので、1893年稿には、それらの交響曲的効果は無かったのだろう。

「音」は、ホーネック盤のほうが明快であっさりしていて良い。それに対し、デ・フリエントのは、HMV のレヴューにある通り「打楽器の音が非常に強く、やや混濁気味」であるのが、かえってこの作品の性格を表しているようで、良い。

【注1】ただし第 1 楽章をソナタ形式としたとき、その第 2 主題はどれかな。
【注2】とくに「譜例3」のメロディがよく聞こえるのが良い。
【注3】デ・フリエントのマーラー 1 番を聴くと、第 1 楽章と最終楽章は同じことを言ってるような気がする。

Mahler_1_3

譜例3、midi

« 衝撃的な報告をしなければなりません(?) | トップページ | 衝撃的な報告をしなければなりません(顔色が悪くなった) »

マーラー」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/276661/35606314

この記事へのトラックバック一覧です: ホーネックとデ・フリエントの「巨人」:

« 衝撃的な報告をしなければなりません(?) | トップページ | 衝撃的な報告をしなければなりません(顔色が悪くなった) »

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

最近の記事

カテゴリー

無料ブログはココログ