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2010年7月23日 (金)

シュ・シャオメイの平均律第 2 巻

Zhu

Jean - Sébastien Bach
Le Clavier bien tempéré Livre 2
Zhu Xiao - Mei
Enregistrement réalisé à la Ferme de Villefavard, avril 2007
MIRARE

結論から言って、非常に気に入った。この人の演奏は退屈しない。全曲を通して適度に攻撃的。ハ短調の前奏曲は、私は遅いアルマンドで演奏して欲しいのだが、彼女の演奏は適度にテンポが速い。ーーー 嬰ハ長調の前奏曲が美しいアルペジオなので、ハ短調の前奏曲は速くても構わないという認識に私は至ったのだが、それはシュ・シャオメイの演奏で初めてわかったような気がする。「適度」といっても「テキトー」「中庸」ではない・・・彼女の弾く「一音一音」は「デリケート」であり、そして、

「作品に対するアプローチ」において彼女は微妙に外している。

たとえば、メランコリックだが軽やかなはずのヘ短調の前奏曲は少しテンション高い。反対に重いはずの嬰ヘ短調のフーガは、割とあっさりしている。それが、かえって聴きやすい。この人の演奏は、緊張感のある演奏とリラックスした演奏が、うまく「連(つら)なって」いる(ような気がする)。だから退屈しないのだろう。そんな演奏は、実力がないとできないと思う。とにかく、退屈しない平均律第 2 巻は、実力がないと、演奏できない(これもまた、シュ・シャオメイの演奏で、今更ながら初めてわかったような気がする)。

新しい発見がある新しい演奏。フーガはうまい。

【7 月 24 日 追記】
彼女の不遇な経歴を、HMV レビューで見たので、上記は少しひいき目になったかも。

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