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2010年4月23日 (金)

シモーネ・ヤングとティーレマンのブルックナー8番/2010年3月27日に、ティーレマン&ミュンヘン・フィルのブルックナー8番を聴きに行きました

シモーネ・ヤングのブルックナー8番を買って、久しぶりに、iMac で聴いてみた。この作品は、やはり第7番交響曲の延長線上にある作品ではなかろうか、と思った。

シモーネ・ヤングの演奏では、第4楽章は24分もある。すなわち、この作品のフィナーレは(作曲技法上)非常に拡大されている。とは言っても、この楽章は、ソナタ形式であり、ブルックナーがこの楽章を上手くまとめようとした点で、第7番交響曲のフィナーレを思わせる。もとより、この作品は、スケルツオを第2楽章に持ってきて、長大な第3楽章を持つ点で、第7交響曲とは大きく異なる。そして、それはベートーヴェンの第9交響曲に近い。しかし、フィナーレが、やっぱり(!)その第1主題に収束するソナタ形式である点では「第九」やマーラーより形式に縛られていると思う【注】

Thielemann

3月27日に、ティーレマンのブルックナー8番を聴きに行ったが、私の感想は以下の通り。

ブルックナー:交響曲第 5 番/ティーレマン [DG] : トロンボーン吹きによるクラシックの嗜好における「ティーレマンの演奏ですが、なかなか健闘していると思いますが、ヴァントのような芸の細かさは感じられません」以下の文章が、まったく当てはまると思う。つまり大味だが雰囲気が良い演奏。

ただ、1点気になるのは、ティーレマンの指揮した第8番第4楽章の展開部の入りと、再現部第2主題が、よく聞こえなかったことだ。今日、シモーネ・ヤングの第4楽章を、iMac で聴いてみたら、その部分はよく聞き取れたし、彼女の指揮する第4楽章自体、うまくまとめあげられていた。

それ以外の点では、ティーレマンのブル8は私の好みに合う。ティーレマンは、ハース版を指揮している。彼のブル8が発売されたら、真っ先に買って、第4楽章を聴いてみたい。そしてティーレマンの指揮する第4楽章の「展開部の入りと、再現部第2主題」の処理が上手く行われていたら、私が彼のライヴで得た印象は、間違いだったということになると同時に、私は、ヤングのオリジナル版とティーレマンのハース版以外のブル8はもう要らない。

【注】形式的には平凡だと思う。

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