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2010年1月17日 (日)

Sonus faber Guarneri Memento 試聴記(加除、修正、書き直し。2017年1月2日現在)

Guarneri

・Sonus faber Guarneri Memento, Cremona M, Minima Vintage, McIntosh MA7000 & Wadia 581se を試聴

前日「もし、Guarneri Memento が、あまり良くなかったら、Tannoy Stirling HW & Luxman L-560 の中古でもいいや!」という考えが私にひらめいていました。つまり「やっぱり、Stirling HW & L-560 に勝るものはなかった」ということになりそうな予感があったのです。そして、その場合は、ヤフーオークションで、Stirling HW & L-560 を入手しようと考えました。ヤフーを見ると(表向きだけですが)状態の良さそうな物件が安く出品されていたので、それに目を付けてました。中古で Lux L-560 と Tannoy Stirling HW を買う場合の値段と、新品の高級機を買う場合の値段の差を私は念頭に置いてました。そういうことが頭にあったので、余裕を持って、本日の試聴に臨めました。

そして、今日、最初に聴いたのが、Sonus Minima Vintage, McIntosh MA7000 & Wadia 581se の組み合わせでした。Sonus Minima Vintage は期待通りでした。軽量・小型・安価でありながら、低音がよく鳴るスピーカでした。ジンマンのマーラー5番/SACD の荒々しい録音【注1】を、よく鳴らし、うまくまとめあげているし、音場もまっとうだったので「さすが、ソナスだ」と思ったのでした。

というわけで、耳慣らしに、Minima Vintage を一通り聴いて、その後、本命の「Guarneri Memento 試聴」に期待をもって臨みました。

ところが、こけました。Guarneri Memento のほうが不安定な感じがありましたね。しかしそれは「現在の私の嗜好に合わないためであるか、または、システム(アンプ、プレーヤ)との相性が悪いからかも知れない」と慎重になりました。ところが決定的だったのは、ムローヴァとユリア・フィッシャーの無伴奏でしたね。その二つの音を、Guarneri Memento で聴くと、特に美しくなかったですね。言い直せば「Minima Vintage との差を感じない」

そのとき私は、アートクルーの店主さんに「アマトールに似ているのは、Minima Vintage ですか?」と尋ねた。店主さんはそれを肯定しました。私は「サウンド谷口(熊本県八代)」というショップと私との長い付き合いや、谷口さんと私との因縁(22年前に、谷口さんのお薦めで Lux L-560, Stirling HW を試聴なしで購入したこと。22年後の現在、谷口さんが私に薦めているのはアマトールであること、など)を店主さんに話しました【注2】。その上で、念を押して「アマトールに似ているのは、Minima Vintage か?」と彼に聞くと、やはり、同じ答えが返ってくる【注3】。そこで私は、谷口さんがすすめた音は、Guarneri Memento ではなく、Minima Vintage であるという仮定にたどり着きました。←この文章削除します(2017年1月2日)

Guarneri Memento はアマトール(Sonus Faber Amator)にあらずという前提で、もう一度、Guarneri Memento を聴き直しました。ラグナ・シルマーのヘンデルは、なんとなく力不足に聞こえる(値段が値段だけにもうちょっと力があっていいはず)。そして、再度、ムローヴァとユリア・フィッシャーを試聴。しかし味がない。ここで、もう、その後は、Guarneri Memento を聴き流しましたね。コリン・デイヴィスのメサイア(SACD盤)は、きれいに鳴りました。でも、その音なら、Tannoy Stirling HW & Lux L-560 でも聴ける、いやむしろ、Tannoy Stirling HW & Lux L-560 のほうが面白かったような気がする。

つぎに、Cremona M を聴きました。これは、ジンマンのマーラー5番の第2楽章の頭だけ聴いて終わり。私は『Cremona M は格下。Cremona M は Amati anniversario の廉価品』という先入観を捨てて聞いたつもりです。その先入観をくつがえてくれと願いながら聴いたのでした。しかし、その先入観をくつがえてくれない音、個性のない音だったと思います。Cremona M は、ジンマンのマーラー5番の第2楽章の冒頭だけ聴いて、やめちまいました。私は個性が強いスピーカが好きなのです。Cremona M は格下というより、Guarneri Memento の個性に相当するものが皆無だと、即座に判断しました。それは、軽率な判断だったのか。いやそうではないと思います。Guarneri Memento には、それなりの個性・魅力があるのに対し、Cremona M には、それがない。それは事前に予想してましたが「Cremona M も、そんなに安くないのであるから(1,360,000円)、強烈な個性・魅力がないのはダメ!」という理由から、選択肢から外しました。繰り返しますが、私は個性が強いスピーカを求めて、試聴に臨んだのです。しかも「強烈な」個性です。

強烈な個性を、私は Guarneri Memento に求めました。今日の試聴のメインは、Guarneri Memento だったわけで、私は私の感官を覚醒させ、神経を集中し、音楽に対して私が持つ感性と感覚及び私の想像力を傾注し、Guarneri Memento の音から、その良さと美点を見いださんとしました。そして、もし仮に、私のその集中力が不十分ではあったとしても、Guarneri Memento が「とてつもない名器」であったなら、もしそうなら、Guarneri Memento は、私をして一目惚れさせる、そのぐらいの魅力があってもいいはずです。ところが、実際には、私は、Guarneri Memento に、1,750,000円という価格の半分にも満たない魅力しか見いだしえませんでした。

私が当該オーディオ・ショップ「アートクルー」に居た時間は、タバコ休憩を挟んで、約2時間。それは短いと言えば短い時間です。しかし数日前、吉田苑でディナウディオ Dynaudio を試聴したのが、よい予行練習になっていたので、今日の試聴はポイントをうまく押さえることができたと思うし、2時間という時間は十分だったと私は判断してます。

Guarneri Memento で試聴した音源は、ジンマンのマーラー5番の第2楽章、デイヴィスのメサイア、フィッシャー&ムローヴァの無伴奏(ソナタ1番の第1楽章。ムローヴァのはシャコンヌも聴いた)、マーラー3番の第1楽章の冒頭(ジンマン)、シルマーのヘンデル(HWV 428 の第2楽章 Allegro の5声のフーガ)、アシュケナージの平均律第2巻嬰ヘ短調のフーガ(3声部、3つの主題をもつ三重フーガ)。

アシュケナージの平均律第2巻嬰ヘ短調のフーガは、昔、福岡で開催されたのオーディオ・ショーで、McIntosh のセパレートで鳴らしてもらったとき、引き込まれるような超名演に思えるような不思議な経験を私は持つので(アシュケナージが本当に上手いのかどうかは分かりませんが)とにかく、そのアシュケナージの「3声部、3つの主題をもつ三重フーガ」を、Guarneri Memento で聴いても、あまり、ピンとこなかったのは意外でした(本来なら、面白い音を出してくれてもいいのだが…。値段が値段だけに…)。

Guarneri Memento に足りないのは、おそらく「熱」と「空気感」ですね。とくに「熱」がなかった。そして「Guarneri Homage」を聴いた人が言うところの(私のあいまいな記憶ですが→)「ヒステリックなヴァイオリンの音の再現性…」← Guarneri Memento には、それもなかった。
確かに、熱とか空気感とかは、主観的なものかも知れません。
しかし、たとえば「まるで、目の前でヴァイオリンを弾いているのを聴いているような錯覚」というような音は、Guarneri を名乗るスピーカなら、あってもよさそうですが、私はそれを感じませんでしたね。← それは、多分「私の主観」ではなかったと思います。

ある人が言うには同じ「Guarneri」でも「Guarneri Homage」のほうは(これも私のあいまいな記憶ですが→)「ドライでハードなタッチでバイオリンの音を再現」するスピーカであったということです。それを失った Guarneri Memento は、私にとって、セールスポイントを探すのが難しいスピーカでした。私は、Guarneri Memento を、さらに長時間聴き続けたらどうだろうか、ということも想像しながら聴きました。私が逃げようとしても、私を引き止める魔力を Guarneri Memento に期待しました。ところがです。私の耳には、Guarneri Memento の魔力は(私の主観では)皆無…。とにかく、Guarneri Memento には、Stirling HW を圧倒的に打ち負かす魔力は無しと判断。

それからタバコ休憩を取ったと思います(自分の車の中で)。

そのあとは、もう、Tannoy Stirling HW & Lux L-560 につなげるCDプレーヤ探しに目標を変更。再度、Minima Vintage を試聴。これが一番素直な音で、聴きやすいし、小さいくせに、マーラーの大編成を必要かつ十分に鳴らすし、ヴァイオリンもピアノも悪くない。私が、アートクルーの店主さんに「一番安い機種が一番良いと感じる私は変ですかね」と言うと、彼は「好きな音が一番いいのです。値段じゃありませんよ」と対応してくれました。

同店主さんに、「もはや、Tannoy Stirling HW & Lux L-560 の中古を買うから、CDプレーヤを見つくろって下さい」と、私は頼んだ。しかし、私はたとえば、目当てにしていたSACDプレーヤ「Wadia 581se」にも特に魅力を感じなかった。そこで、ドイツのメーカー、Lindemann の CDプレーヤを聴かせてもらいましたが、それもピンときませんでした。これ以上のクラスになると、dCS Puccini になるので、それも取り寄せてもらって聴いてみようかと思いましたが、同店主さんが「Puccini は、Wadia の延長線上」と言ったので、そこで、私は、今日(当日)の「試聴」を全部終わらせました。ちなみに、dCS Puccini は、2,625,000円也。

・まとめ
1. 私は、高いワインの味は分からないし飲みたくない(私は貧乏性なのです)。
2. 「ソナスは、昔はよかったけど、いまはダメ!」少なくとも私の中ではそうです。
3. マンションに帰宅後、「(日頃、私が、色々、助言を頂いている)某ネット通販オーディオ・ショップ」の店員さんに、電話で上記の試聴結果を報告すると「あなたは、Tannoy Stirling HW & Lux L-560 の方向性を捨てない限り、他のシステムとの良い出会いは実現しない」という主旨のことを言われ、納得。

あと、高い買い物なので、過度に慎重になっていたことが、今回の試聴において、Guarneri Memento への私の低い評価につながったのかも知れません。

【注1】ジンマンのマーラー5番/SACD の荒々しさ。それは飽くまで「Tannoy Stirling HW & Lux L-560」あるいは「AKG K-501 & SOUND Valve X SE」で聴いた私の主観。

【注2】アートクルーの店主さん(実はアートクルー社の社長さん)は、サウンド谷口さんをよくご存知でした。

【注3】「Sonus Faber Amator に似ているのは、現行商品では Sonus Faber Minima Vintage である」というのは正しくないかも知れません。

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コメント

いつも楽しく拝見させていただいてます。このたびは災難にあわれ大変な思いをなされたにもかかわらず挫折せずに前向きに行動されるお姿に私のほうがお力をいただいているような漢字です。(すみません)McIntosh MA7000が気になってしまって、このアンプは表現力がないのでスターリングのSPで聞いても、たぶんだめだったような気がします。アマトールとアマトールエレクトラはすごくよかった記憶があります。しかし、むずかしいですね。店によってつなぐ機器が異なり、そのなかで判断していかないといけませんからね。 ゆっくりとあせらずに楽しみながら機器を選択していってください!

PS:メーカでも販売店でもないですが、お、っとおもったアンプが最近ありましたので、お店で試聴機でお聞きになればといものがあります。デジタルドメインのB-1というアンプです。http://www.digital-do-main.com/product/index.html ご参考に

アンプさま、お見舞いのコメントありがとうございます。

まず、Sonus faber Guarneri Memento ですが・・・。

Sonus faber Guarneri Memento が、70万円だったら、買ったかも知れません。しかし、1,750,000円は高すぎます(キッパリ)

>McIntosh MA7000が気になってしまって、このアンプは表現力がない

同感です。
McIntosh MA7000 で試聴したので、Guarneri Memento の良さが、まったく得られなかったと考えられます。しかしです。

1,750,000円は高すぎます。

中古なら10万円ぐらいで買える「Tannoy Stirling HW」に負けるかも知れない「Sonus faber Guarneri Memento」は、完全に選択肢から消去しました。

もっとも、Tannoy Stirling HW の中古は、良い状態の物件が、もはや手に入らない可能性があるので、そのときは、また頭を悩ませなければなりません。
しかし、その時はその時です。
いまのところ、Tannoy Stirling HW の中古取得という選択肢が有力です。

Digital Domain の情報、ありがとうございます。

これを、ソナスにつなげたらいいかも知れませんが、私は福岡在住なので、そのチャンスがあるかどうかが問題ですね。

それにしても、あの程度の音で、1,750,000円は高すぎます<Sonus faber Guarneri Memento

買う人いるのか?!
いるんでしょうね・・・(笑

(追記)
もし、Tannoy Stirling HW の中古がダメだった場合、
Sonus Minima Vintage を買うということでいいかも知れません。

素晴らしいブログを読ませていただきありがとうございます。
これからも更新頑張ってください。

楽しく読ませていただきました。
メメントがさぞかしお気に召さなかった様子ですね
でも、今現在ではマジコミニおも凌ぐ名機となっております。
人それぞれ好みの違いがあるものですね。

TT さん

コメント有難うございます。

このブログの開設者KMです。

質問させて下さい。

>でも、今現在ではマジコミニおも凌ぐ名機

「コミニ」って何ですか?

http://i.imgur.com/JyvgX1S.jpg
http://i.imgur.com/8ln7e9O.jpg
http://i.imgur.com/3GCrtkI.jpg
http://i.imgur.com/NvglVzs.jpg

KMさん

始めまして、マジコミニという高額ブックシェルフスピーカーです。
上記の紙面はコンパクトスピーカーだけを試聴テストした記事です。
中でもメメントは群を抜いた存在になってます。
評論家のコメントなんてやらせ的に思う方もいるかもしれませんが、その真意は別として、この評価に対してはなに一つとして間違ったことでは無いと感じています。
今となってはメメントも10年近く経つスピーカーですので今更適な部分はあります。
そして、音には人それぞれの感じ方があります。
こちらで私のような対照的な意見をするのはお門違いかもしれません(・・;)
失礼しました(_ _)

TT さん

KMです

ご意見・情報有難うございます

・前置き

私の家が、火事で全焼(2009−12−27火災発生。←もうすぐ6年)。
火災発生から、まだ、1月も経たないうちに、「オーディオ選び」←2010年1月17日。
何故私がそんにオデオ選定を急いだかというと「いったいオデオにいくらぐらいお金がかかるか?」 ←その金額が分からないと、火事からの再建費用(勿論「家屋建築費」に最もお金がかかる)の見通しが立たなかったからです。
オデオ再取得に、200万かかるのか。300万か? はたまた、500万か? つまり、オデオに要する金額が分からなかったら先の見通しが立たなかった・・・。
(↑結局100万円ですみました!)

次に、私が、Guarneri Memento を気に入らなかった理由


McIntosh MA7000 & Wadia 581se との組み合わせが悪かったかも知れない(!)


>>・まとめ
(中略)
>>他のショップの人に、電話で上記の試聴結果を報告すると「あなたは、Tannoy Stirling HW & Lux L-560 の方向性を捨てない限り、他のシステムとの良い出会いは実現しない」という主旨のことを言われ納得。
そもそも、Tannoy Stirling HW を10年以上聴いてきたリスナー(=私)が、
Stirling HW vs. Sonus faber Guarneri Memento という比較をすること自体、答えは決まっていたと思う。それら二つのスピーカは全然方向性違うから。


ソナスさんの製品はとにかく高い(!)。ソナスさんの価格設定を、私が気に入らなかった。
ストラディヴァリ・オマージュ5,600,000円(税別)が、1,750,000円ぐらいだったら、それを買ったかも知れない。


私は「TPP」については無知ですが、とにかく、なんらかの国際的な政治戦略で、「めちゃくちゃ高い外国製品を安く輸入できる」みたいになりませんかね。米国その他の国のオデオ製品を国産並みに安くする・・・(!)

ちなみに、私は、アップルのMacユーザですが、昔、アップルのフラグシップ機は140万。いま、おそらくその半分以下。

私は、Minima Vintage が、一番気に入りました。←安いから(笑)←希望小売価格450,000円(税別)←それでも高い!

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