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2009年11月13日 (金)

ヤンセンのベートーヴェン


Jansen_01


Beethoven
Violin Concerto in D major, op. 61
(Cadenzas Fritz Kreisler)
Britten
Violin Concerto, op. 15
Janine Jansen, violin
Die Deutsche Kammerphilharmonie Bremen (Beethoven)
London Symphony Orchestra (Britten)
Paavo Järvi, conductor
Recorded 2009
Stradivari (Cremona, 1727)
DECCA

ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は下記の27種類を聴き比べたが、結局、古い録音では、オイストラフ、新しい録音では、ヒラリー・ハーンのが良いという、面白くない結論に達したので、新しい録音で良いのはないかと、ヤンセンのを買ってみたが、結論をいえば、期待はずれだった。

この人は、鼻息が荒い。それはどうでもいいことだが、第1楽章が再現部で主調に戻る所は、盛り上がらない(展開部の下記の所を面白く弾いているが、それが伏線になってない。midi)。クライスラーのカデンツァにおいて第2主題とコーダの主題が同時に演奏される技巧的な部分で、ニ長調に戻る所で、やっと盛り上がるが、それじゃ、遅い。第2楽章以降、若干盛り返すが、全然物足りない。

Beethoven_op_61_1_16

パーヴォ・ヤルヴィとのコンビも、うまくいってないと思う。ヤルヴィの指揮は下手だと思う。

むしろ、ブリテンのヴァイオリン協奏曲のほうが、面白そうな演奏なので、手放さないことにする。

ヴァイオリンの音色が細いので、何を弾いているかと思ったら、ストラディヴァリだった。

"ヴァイオリン協奏曲op.61(53年04月) 、メンデルスゾーン(52年)",メニューイン,フルトヴェングラー,PO
"ヴァイオリン協奏曲op.61(55年11月)、 メンデルスゾーン(59年)",ハイフェッツ,ミュンシュ,ボストン
ヴァイオリン協奏曲op.61(58年11月),オイストラフ,クリュイタンス,フランス国立放送
ヴァイオリン協奏曲op.61(59年04月),スターン,バーンスタイン,NPO
"ヴァイオリン協奏曲op.61(59年11月) 、バッハ シャコンヌ(67年)",シェリング,クレンペラー,PO
ヴァイオリン協奏曲op.61(61年01月),ジノ・フランチェスカッティ,ワルター,コロンビア
"ヴァイオリン協奏曲op.61(61年06月)、ブラームス ソナタNo.2(61年10月)",ヨゼフ・シゲティ,アンタル・ドラティ,Lso
"ヴァイオリン協奏曲op.61(62年05月)、モーツァルトNo.5(67年)",シュナイダーハン,オイゲン・ヨッフム,Bpo
"ヴァイオリン協奏曲op.61(62年04月)、ロマンスNo.1, 2 (70年)",Josef Suk,Franz Konwitschny,チェコフィル
"ヴァイオリン協奏曲op.61(65年07月)、ロマンスNo.2(65年)",シェリング,イッセルシュテット,Lso
"ヴァイオリン協奏曲op.61(73年04月)、ロマンスNo.1,2(70年)",シェリング,ハイティンク,RCO
"ヴァイオリン協奏曲op.61(74年頃)、ロマンスNo.1, 2 (70年)",Arthur Grumiaux,コリン・デイヴィス,
"ヴァイオリン協奏曲op.61(75年05月)、ロマンスNo.1, 2 (80年)",スターン,バレンボイム ,Npo
"ヴァイオリン協奏曲op.61(77年03月)、ロマンスNo.1, 2 (74年)",ズーカーマン,バレンボイム ,Cso/Lpo
ヴァイオリン協奏曲op.61(79年09月),ムター,カラヤン,Bpo
ヴァイオリン協奏曲op.61(80年09月),パールマン,Carlo Maria Giulini,PO
"ヴァイオリン協奏曲op.61(80年12月)、ベルク (84年)",クレーメル,"マリナー、デイヴィス",
"ヴァイオリン協奏曲op.61(86年09月)、ロマンスNo.1, 2 (86年)",ミンツ,シノーポリ,PO
"ヴァイオリン協奏曲op.61(86年11月)、ロマンスNo.1, 2 (86年)",パールマン,バレンボイム,Bpo
"ヴァイオリン協奏曲op.61(89年11-12月)、ブルッフ(90年)",チョン・キョン=ファ,テンシュテット,
"ヴァイオリン協奏曲op.61(90年頃)、ロマンスNo.1, 2、 ヴァイオリン協奏曲WoO 5断片(71年)",Karl Suske,Kurt Masur,
ヴァイオリン協奏曲op.61(92年07月),クレーメル,Nikolaus Harnoncourt,ヨーロッパ室内
"ヴァイオリン協奏曲op.61(98年02月)、バーンスタイン作曲 ヴァイオリン、弦楽器、ハープと打楽器のためのセレナーデ(98年)",ヒラリー・ハーン,David Zinman,ボルチモア
"ヴァイオリン協奏曲op.61(02年05月) 、ロマンスNo.1,2(02年) ",ムター,マズア,NPO
"ヴァイオリン協奏曲op.61(02年06月)、メンデルスゾーン(02年)",ムローヴァ,ガーディナー,
"ヴァイオリン協奏曲op.61(05年07月)、ロマンスNo.1, 2 (05年)",ヴェンゲーロフ,ロストロポーヴィチ,Lso
"ヴァイオリン協奏曲op.61(07年02月)、クロイツェル・ソナタ(07年)",ワディム・レーピン Vadim Repin,ムーティVpo,アルゲリッチ

Jansen_10

ヤンセンは、美人なのでポートレートを添付しました。

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コメント

また美女・・・。なんか僕も最近の美女演奏家のことはほとんどこのブログから知らされてもらってます・・・。

ところで、また記事内容と関係ないのですが、
http://www.youtube.com/watch?v=3caCSF6B52U
KMさんはこの演奏家はご存知ですか?この人のショパンがあまりすごすぎてKMさんにもぜひ知ってほしいのですが、ショパンの記事がないようなので・・・
http://www.amazon.co.jp/Caswell-Collection-Vol-Bloomfield-Zeisler/dp/B00005B7H6/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=music&qid=1258111190&sr=1-3
http://www.amazon.co.jp/Great-Female-Pianists-Vol-Bloomfield/dp/B000FEBQKO/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=music&qid=1258111598&sr=1-1
CDではこの二つが出てるようですが、もし機会があったらぜひ聴いてみてください。KMさんの感想など聞いてみたいです

また記事内容と違う書き込み申し訳ありませんでしたー

寒くなりましたね。私は冬が嫌いです。

Fannie Bloomfield Zeisler
YouTube を聴きました。非常に興味深いショパンだと思います。ただし、これは、ピアノ・ロールによる自動演奏なんですね。Zeisler は、ピアノ・ロールでも、これだけ迫力ある音が聞けるのですから、すごい人だと思います。そもそも、ピアノ・ロールで、演奏の記録が残されたということ自体、彼女の偉大さの証ですね。最近、CD 買い過ぎでアップアップしてますので、すぐには手を出せませんが。

ニコラーエワのゴルトベルク(Hyperion, 1992年)聴きました。良い演奏だと思いますが、ピアノを弾けない私には、ニコラーエワが、作品にどんなアプローチをしているのか分かりません。それが分からないと、評価不能なんです。おそらく、独特の「声」の生かし方、旋律の生かし方をしていると思うのですが・・・。スコア持ってますので研究できます。

また美人ヴァイオリニストのレビューを書きました(コパチンスカヤ)。第3弾も書きます(Arabella Steinbacher)

質問ですが、猫大好きさんは「インヴェンション&シンフォニア」は、誰の演奏が好きですか(できればモダンピアノ盤)?

記事内容と関係ないコメントで申し訳ありませんでした。ご丁寧に聴いていただけたんですね、感謝です。以前はタウジヒ編のバッハ:トッカータとフーガもyoutubeにあって、それもまたすさまじい演奏で(この人の演奏は激しい曲になると本領を発揮します)、この人の実力を知ってもらうには最もいい演奏のひとつだったんですが削除されている・・・。こういう風にネット上で気軽に紹介できる貴重な手段だけに惜しいです。

インヴェンションは・・・実は曲自体それほど好きではありません。平均律のフーガのように複雑なリズムの主題を持たず、対位法の音の絡み合いでもバッハの曲によく出てくる繋留音が少なく(皆無ではありませんが、大体使い方が単調。このリズム、繋留音の使い方が単調という同じ理由で私はヘンデルやモーツァルトのフーガも嫌いです)、転調もそれほど遠隔調まで行かない。もちろん曲自体はすばらしい出来で、教育的作品という用途と芸術としての完成性がこれほど見事にかみ合った作品はないのですが、やはりそれほど夢中になれない。正確に言うと「弾くのも聴くのも好きだけど、のめりこめない」というところでしょうか。ですから演奏評価に対する美学のようなものも持ち合わせず「いい演奏だな」とは思うものはあっても「これこれこういう理由でこれが最高だ!」と言い切るだけの自信がない。つまりわかりません・・・

ただ、最近のバッハ演奏は面白いものが多く、やはりいつかまとめて聴きまくってみたいですね。以前紹介されていたヒューイットにせよ、コロリオフにせよ、聴いていてまことに楽しいです。

冬は寒いですね・・・。もっとも京都は10数年前に比べるとここのとこは格段に暖かいです。身を切るような寒風がなく、昔は毎年たくさん降っていた雪も最近はとんと見ない。これも地球温暖化の影響なんですかね・・・。私もどっちみち寒いのは嫌いですが、冬の澄み渡った清冽な空気。これは本当に好きです。きれいな空気を吸うと生きる喜びがわいてきますね。

「繋留音(掛留音)
倚音が前のコードのコード・トーンとタイで結ばれているものを掛留音といいます。」

私がいま、勉強しているポピュラー音楽用「コード進行の基礎知識」に書いてあります。非和声音ですね。

私が「インヴェンション」に興味を持ったのは、私自身が、ハ長調のインヴェンションを稽古しているからです。たとえば「エリーゼのために」は、シュナーベルの演奏を聴いて、ピンと来ましたが、インヴェンション C-Dur は、どれもイマイチなので・・・まだよく聴いてませんが、コロリオフのはいいと思いましたが。

フェルツマン、Tureck は、良いですが、それらは全曲そろってないですね。

ヴァルヒャのが良かったような。

フェルツマンはいかにもよさそうですね(パルティータを試聴で聴いただけなのですが、それだけでも彼の実力はうかがい知れます)。ただ、たしかに三声のシンフォニアはないのかな。惜しいことです。
あとテューレックは例のゴルトベルクの余白に入ってたやつですね。あれはすごすぎる・・・。あの演奏でインヴェンション全曲録音してくれていたらと思いますね。

また話が脱線するけど、私が常々惜しいと思うと思うのがテューレックがクラヴィーア練習曲集第三巻(ドイツ・オルガン・ミサ)と音楽の捧げ物(こっちは指揮もして)の録音を残しておいてくれなかったこと。この二つを彼女が演奏したらどんなことになったんだろう・・・。
とにかくバッハの演奏はこれからも可能性に満ちてますね

>テューレックは例のゴルトベルクの余白

イタリア協奏曲の第3楽章は、しびれますね。

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