« ディナースタインのベルリン・コンサート | トップページ | イサカーゼのゴルトベルク »

2009年3月 6日 (金)

ゲルギエフのマーラー2番


Gergiev


Mahler Symphony No. 2
Adagio from Symphony No. 10
Valery Gergiev
London Symphony Orchestra
Recorded live April 2008 and June 2008 at the Barbican, London


ゲルギエフのマーラー1番を褒めすぎたので、訂正しなければならない。第2番において、ゲルギエフは作品の持つ悲愴さや深刻さを表現し得てないような気がする。第1楽章だけ聞いてもそれを感じる。マーラー独特の複雑なポリフォニーや対位法、動機の関連性を表現し得てないように思う(その点は、交響曲第1番では成功していたが、第2番では失敗しているように思う)。いまの世の中は、不安であり、先が見えない。だからこそ、この作品が持つ「死を克服する」というテーマが求められよう。ゲルギエフのマーラー2番は、たしかに聴きやすい。しかし、第2番の持つ深刻なテーマを表現するに、彼の表現は軽い。たとえば、第1楽章展開部(ゲルギエフ盤では CD1 の 13' 05 あたり)に現れる下記主題(第5楽章で現れる重要主題、midi)の表現が弱いと思う。不安なご時世にあって、リスナーは、せめてクラシック音楽だけには、エンターテインメントを求めたいとすれば、ゲルギエフの2番の軽さは向いているかも知れない。しかし、エンターテインメントのみを求める人は、そもそも、マーラーの2番を聴かないであろう。以上主観的な評価になってしまったが、ゲルギエフのマーラー1番を褒めすぎたので...

Auferstehung_1_1

« ディナースタインのベルリン・コンサート | トップページ | イサカーゼのゴルトベルク »

マーラー」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/276661/28502905

この記事へのトラックバック一覧です: ゲルギエフのマーラー2番:

« ディナースタインのベルリン・コンサート | トップページ | イサカーゼのゴルトベルク »

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

カテゴリー

無料ブログはココログ