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2008年11月18日 (火)

シモーネ・ヤングのブルックナー4番


Young

Anton Bruckner
Symphony No. 4 "Romantische"
E-Flat Major, original version 1874
Simone Young
Philharmoniker Hamburg

2007年、ハンブルクにおけるライヴ録音

1. Allegro 19:54
2. Andante quasi allegretto 18:28
3. Sehr schnell. Trio. Im gleichen Tempo 12:45
4. Finale [Allegro moderato] 18:53

Total 70:01

この人の指揮は、音色の変化が華やかだが、そのテクスチュアは決して完成されたものではなく、むしろ未熟で粗く聞こえ、それがかえって新鮮さを感じさせ心地よい。それは、このヴァージョンが初稿版であるからだろうか。さらに、この人の表現においては、本来この作品が持つ魅力が至る所から聞こえてくるような気がする。たとえばあっけらかんとしたポリフォニーなどから…。

この作品が「ロマンチック」と呼ばれる所以は、巨匠たちの演奏や過去に良い評価を得た演奏(シノーポリなど)より、むしろシモーネ・ヤングの演奏から聴き取れるような気がする。それは、彼女の第4番が初稿版であり、年を重ね大成したブルックナーの作曲技術で書き改められノーブルに生まれ変わった改訂版の様式美より、未完成な天真爛漫さを持つからかも知れない。

この演奏を聞いたあとに、比較のために、他の指揮者による改訂版を、改めて聴き直してみると「ブルックナーは受けを狙って改訂しちゃったんだなあ。初稿版のままでもよかったのに」と思わせられるのが面白い。

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