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2008年10月23日 (木)

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲聴き比べ(7)

Manze


Mozart
3 Violin Concertos
Violin Concerto No. 3 in G major, K. 216
Violin Concerto No. 4 in D major, K. 218
Violin Concerto No. 5 in A major, K. 219
All cadenza by Andrew Manze
The English Concert
Andrew Manze, violin & director
2005年録音
harmonia mundi

Bunchou さんおすすめの「モーツァルト: ヴァイオリン協奏曲/アンドリュー・マンゼ/イングリッシュ・コンサート」を買ってみた。

これは音がいい。

本当は、値段がそんなに変わらない SACD 盤を注文したが、入手できなかった。残念。

演奏は、まず、

「The English Consert は、こんなに演奏がうまかったのか」と思うほど、The English Consert がいい。アンドリュー・マンゼは指揮者として優れているようだ。

The English Consert は、ピノック指揮の「ブランデンブルク協奏曲」を持っているが、それは、まあ...それなりというところだった。それに対して、このマンゼ指揮の「モーツァルト: Vn 協奏曲」の The English Consert は、ピノックの音より繊細で、3曲とも細かいニュアンスを出すことに成功していると思う。

マンゼのヴァイオリンは、

K. 216(No. 3) は、スターンの貫禄に負ける。

K. 218(No. 4) は、元気のよいムターの新旧盤の方が聴き応えがあるように思う。しかし、

K. 219(No. 5) は、上記の指揮のうまさと、マンゼの弾くピリオド楽器の演奏法のノン・ヴィブラートと弱めのヴィブラートの絶妙なブレンド。また、あまり高音に頼らない音色が美しい。また、この人は時々、フラジオレットみたいな奏法をしているが、それがわざとらしくなく、自然だ。ムターも弓を弦に弱くこすりつけるような変な奏法をやっているが、あれは下品だ。それに対して、マンゼのは、自然であり、あたかもそういう奏法が昔、存在したかのように思える(学術的根拠不明)。
それから(これは、全3曲に関していえるが)テンポの微妙な揺らし方、適切なデュナーミクが心地よい。第1楽章のアインガングへの入り方、その間の取り方が良いし、その微妙なニュアンスが、K. 219 の3つの楽章に生きている。第2楽章は美しく、第3楽章のトルコ風音楽のところで、バチンバチンなる音響効果(もしかして、バルトークピチカート?)も良かった。

K. 219 は、3つの楽章のバランス、ニュアンスが、私がこれまで聴いた中でベストであり、K. 219 の最良の演奏だと思う。

Bunchou さん、ありがとうございました。

 

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