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2008年10月25日 (土)

ヒラリー・ハーンを追っかける(4)


Hahn

Samuel Barber (1910 - 1981)
Concerto for Violin and Orchestra, Op.14
I. Allegro 10:33
II. Andante 9:07
III. Presto in moto (perpetuo) 3:25
Edgar Meyer (*1960)
Violin Concerto
Movement I 10:24
Movement II 16:04
Hilary Hahn, violin
Saint Paul Chamber Orchestra
Hugh Wolff
1999年録音
SONY

「本作の録音は数多く、アイザック・スターンやイツァーク・パールマン、ギル・シャハム、ジョシュア・ベル、ヒラリー・ハーン、ジェイムズ・エーネスといった演奏家によって取り上げられてきた。スターンがレナード・バーンスタインの指揮とニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団との共演で1964年に行なった録音は、ロマン主義的な解釈で定評があるのに対して、ヒラリー・ハーンがヒュー・ウルフの指揮するセントポール室内管弦楽団と共演した1999年の録音は、「醒めた新古典主義的な見方」によって高い称賛を浴びた。」

「ハーバート・ボーメルは、1939年から1940年のシーズンにソリストとして、カーティス音楽院交響楽団と共演してこれを演奏したのである。指揮はフリッツ・ライナーだった。この演奏に興味を惹かれたユージン・オーマンディは、1941年2月にフィラデルフィア音楽院においてアルバート・スポールディングを独奏に迎え、フィラデルフィア管弦楽団を指揮して公開初演を行なう予定を立てた。(実際の初演は2月7日であった。)これらに続いて、2月11日にカーネギーホールで再演が行なわれると、その頃からたちまちヴァイオリンと管弦楽との定番の楽曲になった。実際バーバーの協奏曲は、あらゆる20世紀の協奏曲の中で最も演奏回数の多い作品の一つである。— ヒラリー・ハーンによる2000年の録音への解説文」

上記は、バーバーのヴァイオリン協奏曲作品14について、wikipedia からコピペしたもの。wikipedia に、ハーンによるライナー解説文が載ってるということは、ハーンの書く文章は、良いと見なされているのだろう。

彼女は自分のアルバムのライナーを自分で書いている。昔で言えば、グールドみたいなことをやっている。彼女は「目立ちたがりの書きたがり」でライナーを書いているというより、それらを書くだけの知性なり文才を持ち合わせているのだろう。

バーバーとカップリングされているエドガー・メイヤー Edgar Meyer は、現代アメリカの作曲家というよりコントラバス奏者で、世代的には(19才も年齢が離れているので)ハーンと同世代とは言えないが、それはハーンが若すぎるからであり、ハーンの仲間と言っていい人(出会いのいきさつやこのヴァイリン協奏曲作曲のいきさつもライナーに書かれてある)。ハーンに捧げられたこのヴァイリン協奏曲は、バーバーよりむしろこちらがメインと言ってもよいぐらい聞きやすく風情がある佳作。エドガー・メイヤーの作曲家としての実力が、ハーンによって証明されていると言って良い。

バーバーもメイヤーも超名曲ではないし超熱演ではないが、時々取り出して聴いてみたくなる不思議な魅力を持つアルバムに仕上がっている。そういう魅力が彼女の人気の秘密かも。

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