« ベートーヴェンの《ミサ・ソレムニス》作品123を聴き比べる(5) | トップページ | モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲聴き比べ(7) »

2008年10月14日 (火)

ベートーヴェンの《ミサ・ソレムニス》作品123を聴き比べる(6)

Gardiner


Beethoven
Missa solemnis, op. 123
Charlotte Margiono, soprano
Catherine Robbin, mezzo-soprano
William Kendall, tenor
Alastair Miles, bass
The Monteverdi Choir
Orchestre Révolutionnaire et Romantique
John Eliot Gardiner
1989年録音
ARCHIV

演奏時間 71'40

独唱は、ソプラノがほぼ真ん中の向かってやや右、アルトが真ん中のやや左、テノールはアルトの左隣(その3人は並んで歌っているように聞こえる)、バスだけは左端から聞こえる。

合唱は、右からバス、テノール、アルト、ソプラノ。アルトは、一部かあるいは全員カウンターテナーだと思う。

そして、この《ミサ・ソレムニス》は正しいラテン語の発音で歌われていると思う。根拠はない。ガーディナー盤だからそう思うだけである。

HMV のユーザーレビューに、

「クレド後半の高速合唱が圧巻。同じようなスピードでジンマンもやっているけど精度が違う。」

と書いてあるが、まさにその通りだと思う。そういう充実した合唱と独唱を聴かせるのに(Orchestre Révolutionnaire et Romantique も充実していると思う)、アニュス・デイがあっさりしているのが気に食わない。

なお、サンクトゥスのホサナ「85 Osanna in excelsis / 天にはホサナ」は、いわゆる OVPP (One Voice Per Part)、つまり、合唱ではなく独唱者が歌っている。

(繰り返して書くが)そういう凝ったことをやっていて、サンクトゥス 〜 ベネディクトゥスまでは、非常に良いと思わせたのに、アニュス・デイがあっさり終わって、アニュス・デイが全然神秘的でないのが惜しいし気に食わない。

ガーディナー盤を聴いて初めて気づいたが、ベネディクトゥスの第一声はグレゴリオ聖歌みたいに非旋律的に聞こえる。

ついでに書くが、ガーディナー盤を聴くと《ミサ・ソレムニス》作品123は、独唱と合唱が渾然一体となった複雑な形式を持つ作品に聞こえるが、実は、それは、グローリア、クレドの終わりの部分などだけであって、全体的には、キリエ第1行目のように合唱が先行し独唱が後をつける、または、キリエ第2行目(Christe eleison)のように、独唱が先行し合唱が後を付けるという形が基本であって、その意味では整然とした声楽の形式からなる作品だと思う。つまり、あまりごちゃごちゃした演奏は私は好まない。その点、ショルティ旧盤は良いと思う。

ついでに余計なことを書くが、このガーディナー盤の CD ジャケットのベートーヴェンの肖像画は、私、大好きです。ベートーヴェンの肖像画ではハンサムでかっこいい下記の肖像画が有名だが、私は、上の肖像画のほうが好きです。部屋に張っておきたいほど。

Beethoven


« ベートーヴェンの《ミサ・ソレムニス》作品123を聴き比べる(5) | トップページ | モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲聴き比べ(7) »

ベートーヴェン」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/276661/24496683

この記事へのトラックバック一覧です: ベートーヴェンの《ミサ・ソレムニス》作品123を聴き比べる(6):

« ベートーヴェンの《ミサ・ソレムニス》作品123を聴き比べる(5) | トップページ | モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲聴き比べ(7) »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近の記事

カテゴリー

無料ブログはココログ