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2008年9月30日 (火)

ベートーヴェンの第九交響曲を聴き比べる(6)

Ghl1


Beethoven
Symphony No. 9
Ingeborg Wenglor, soprano
Ursula Zollenkopf, alto
Hans-Joachim Rotzsch, tenor
Theo Adam, bass
Rundfunkchor Leipzig
Gewandhausorchester Leipzig
Franz Konwitschny
1959年録音

演奏時間
第1楽章 17'41
第2楽章 12'07
第3楽章 15'53
第4楽章 24'55

昔のライピチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の音を初めて聴いたが、それは、私が購入した下記コンヴィチュニー指揮 ベートーヴェン:交響曲全集のボックスの色のような音。田舎の土色を感じさせる。田舎の地方都市の共同体のおじさんたちのサウンド。たとえば、イッセルシュテットが指揮するウィーン・フィルの都会的な音とは対照的。コンヴィチュニーの演奏もまた、あたかも旧東ドイツ的で「自分たちこそ本物のドイツだ」と主張してるかのように聞こえる。西側のモダンを嫌うがごとく、あか抜けしない、非近代的な演奏。しかし、不思議なことに、そのどんくさい演奏に共感させられる。思うに、今日、失われた旧社会主義体制における不自由で貧乏臭くはあるが古き良き時代の良さがあるのだろう...と、書いたが、これは飽くまで「あたかも...のごとく感じられる」という意味で書いた。つまりイメージの問題である。旧東ドイツや旧社会主義国家の政治社会とクラシック音楽を結びつける気はまったくない。

フランツ・コンヴィチュニーのベートーヴェン:交響曲全集は、ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲聴き比べ(8)で「この指揮者がベートーヴェンの交響曲を指揮したらどうなるだろうかと興味がわく」と私は書いたがその期待通りだった。それから、この録音は音がいい。1960年代の西側の音より良いかも知れない。たとえば、バーンスタイン/NYP による第九(64年録音)は演奏は良かったが音質は良くなかった。リマスタリングの問題もあるかも知れないが、当時のコロンビアは売れ筋の音源のマスターテープだけを大事に保管し、そうでないものは、きちんと管理していなかったのではないかと思われるほどだった。

コンヴィチュニーの指揮する第九は、単体で聴くとピンと来ないかも知れないが、彼の芸風の一環として聴くと楽しめる。しつこく書くが、コンヴィチュニーの指揮第九も第4楽章が盛り上がっている点が私は好きだ。


【HMV.co.jpへのリンク】

Ghl2


ベートーヴェン:交響曲全集
フランツ・コンヴィチュニー指揮
ライピチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
(上記画像)


フランツ・コンヴィチュニーの芸術

 


 

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