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2008年5月20日 (火)

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲聴き比べ(8)

613

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(62年録音)
ヨゼフ・スーク
フランツ・コンヴィチュニー指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ロマンスNo.1,2(70年)
Vaclav Smetacek指揮
プラハ交響楽団
(C)1999 Supraphon a. s.
Made in the Czech Republic

第1楽章 24'48 カデンツァ:明記してないがおそらくヨゼフ・スーク
第2楽章 11'28
第3楽章 9'35

録音が悪く、オケのアンサンブルもチープ。そして非常にとろい演奏だが、隠れた名演だと思う。第1楽章の約25分は比較的短いが、これはオリジナルのカデンツァが短いためだと思う。

フランツ・コンヴィチュニーという指揮者は、私はまったく知らない。しかし、コンヴィチュニーの指揮する作品61の第1楽章のスケールの大きさ、おおらかさ、そして、たとえば第1楽章再現部の第2主題で「あ、主調に戻った」と確認できる論理的な音楽の運びに「この指揮者がベートーヴェンの交響曲を指揮したらどうなるだろうか」と興味がわく。

第1楽章再現部の後、どのようなカデンツァを聞かせてくれるかと思ったら、さすがに、スークだけあって、クライスラーのでもヨアヒムのものでもない。スークはモーツァルトのVn協奏曲でも他人のものに手を加えた自作カデンツァを使用している。この作品61もそうなのであろう。私は、カデンツァ冒頭に第1主題を用いている点で、このスークのカデンツァが気に入った。私は作品61の第1楽章のカデンツァを多く聴いたが、第1主題を重んじたものは少なかった。スークのカデンツァは冒頭に第1主題を用いている点がユニークだが、全体、個性的で面白い。クライスラーのカデンツァは聞き飽きた。あれはクライスラー自身が弾くからいいのだ。

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