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2008年3月14日 (金)

アドリアンヌ・ピエチョンカ sings ワーグナー&リヒャルト・シュトラウス

Photo
Adrianne Pieczonka
Wagner
Strauss
Münchner Rundfunkorchester
Ulf Schirmer
ORFEO
2005年録音

Tannhäuser
1. Dich teure Halle grüß' ich wieder (3'16)
2. Allmäch'ge Jungfrau, hör' mein Flehen {4'49)

Die Walküre
3. Der Männer Sippe (Siglinde) (4'24)

Lohengrin
4. Einsam in trüben Tagen (5'35)
5. Euch Lüften, die mein Klagen (3'14)

6 - 10. Lieder nach Gedichten von Mathilde Wesendonk (17'32)

Ariadne auf Naxos
11. Es gibt ein Reich, wo alles rein ist (5'30)

Arabella
12. Das war sehr gut, Mandryka (5'44)

Capriccio
13. Kein Andres, das mir so im Herzen loht (14'25)

年末にNHKで放送された「バイロイト2007」のシークリンデ役が良かったので、ピエチョンカを買ってみた。結論から先に書くと、期待はずれ。

第1-3曲《タンホイザー》《ワルキューレ》と、第4,5曲目《ローエングリン》は別の人が歌っているのかと思われるほど、歌唱が違って聞こえる。つまり、後者のほうがよいということ。

ただし、私は《タンホイザー》《ローエングリン》の全曲盤を持たないので、第1,2,4,5曲は馴染みがなく、よく分からない。第3曲の《ワルキューレ》も断片的な歌唱しか聴けないのでよく分からなかった。一般的に、ワーグナーのオペラから、その一部を歌ったものを集めた歌唱集というのは、歴史的名唱である以外は、あまり面白くないように思う。どの歌唱も、尻切れトンボに聞こえる。

《ヴェーゼンドンクによる5つの詩》は、ニーナ・ステンメに比べ、陰影がない。表現も乏しい。

ただ、ピエチョンカは、カナダ、すなわち北米出身であるから、北欧出身のステンメの歌唱と比べて、陰影が聴かれない、影の部分がない、明るく健康的に聞こえてしまう、と、出身地による先入観・偏見で音楽を聴いてはならない。

ピエチョンカの健康的な歌唱には好感を持てる。したがって、ワーグナーやシュトラウスを歌う歌手として「深み」に欠けるとは言えない。

この歌手は、潜在的能力はあると思う。大昔の名歌手、リーザ・デラ・カーザが、名指揮者のもとで歌うと素晴らしいのに、ピアノ伴奏で歌曲を歌うと、下手だった。ピエチョンカも、優れた指揮者のもとで歌えば、優れた歌唱を聴かせてくれそう。

他方、このCDのようなオペラアリア集(一部「歌曲ヴェーゼンドンク」を含む)という企画では、歌手は、自分の思い通りに歌うことが多いので、その意味では、その歌手の実力が聴けて、その歌手の力を推し量れる。

ピエチョンカは、ある程度の水準以上の力を持つ歌手であるのは間違いない。そして、その実力を引き出すのは指揮者であろう。

ついでに書くと、最近私は、歳のせいか、「強烈な個性」より「細く長持ちする」アーティストを好むようになったので、ピエチョンカは嫌いなタイプではない。

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