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2008年3月28日 (金)

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲聴き比べ(5)

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ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(75年録音)
アイザック・スターン
ダニエル・バレンボイム指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック
ロマンスNo.1,2(80年)
小澤征爾指揮
ボストン交響楽団

第1楽章 24'12 カデンツァ:フリッツ・クライスラー
第2楽章 9'11
第3楽章 9'17 カデンツァ:不明(65年盤と同じもの)

このCD盤は、スターンが気の毒になるほど、ヴァイオリンの音がうるさい。こういうのはLPレコードで聴くべきだろう。

スターンの「作品61」新旧録音について、新盤(75年録音)のライナーノートで小石忠男という人が、ある意味、的を射たことを書いているので引用する。

「ここでは以前の録音(バーンスタイン指揮)にあった楽天的ともいえる柔軟性、流麗な輝きなどの代わりに、鋭い緊迫感、フレーズの彫りの深さ、きびしい集中力が目立っている。私はスターンがヴァイオリン音楽のもつ宿命的な外向性、誠実な内面の探求で超克したことに、深い感動を覚える。彼は技巧的にはいま、かつてのしなやかさを失ったかも知れないが、それとはくらべものにならぬほど貴重な音楽の核心を手に入れたのである。」

バーンスタインとの共演に聴かれた「楽天的ともいえる柔軟性、流麗な輝き」「かつてのしなやかさ」の方が、私は好きだ。バーンスタインとの共演のほうが「歌」がある。

ただ、第1楽章のカデンツァは迫力ある。このカデンツァは最初の部分で、スターンは弾きそこねてるようだが(あるいは編集ミスか?)、そのテイクをそのままマスターにしている。そのテイクの緊張感を重んじた結果であろう。

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