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2008年2月 6日 (水)

モーツァルト:協奏交響曲 K364 聴き比べ(4)ユリア・フィッシャー、ヨーゼフ・スーク

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ユリア・フィッシャー(Vn)/ゴルダン・ニコリッチ(Va)
ヤコフ・クライツベルク指揮/オランダ室内(06年)

1. Allegoro maestoso 12'32"
2. Andante 11'11"
3. Presto 6'13"

クライツベルクの第1楽章の指揮は「きびきび」という形容が一番適当だろう。

ロンドン交響楽団のコンサート・マスターとオランダ室内管弦楽団の音楽監督を兼任するというゴルダン・ニコリッチ(Gordan Nikolic)のヴィオラは、フィッシャーのヴァイオリンに、よくつけてはいるが特に魅力はない。この作品は、やはり、ヴィオラに魅力がないと演奏の魅力も半減する。

ヴァイオリン協奏曲の場合と違って、K364にはモーツァルト作曲のカデンツァが存在するので、勿論フィッシャーは自作カデンツァを演奏していない。その点、彼女らは第1楽章にセールスポイントを付加できなかった。

ただ、第2楽章は良い。ソロもオケもよく歌っていて、退屈させない。正攻法だが見通しのよいクライツベルクの指揮が成功してるということなのだろうか。よくわからない。

第3楽章は軽快な演奏だが特に面白くない。

ちなみに、この演奏では、ヴァイオリン&ヴィオラソロに、アロイジア&モーツァルトのイメージを重ね合わせることはできなかった。




05

・ヨーゼフ・スーク/ヨーゼフ・コドウセク/プラハ室内(72年)

1. Allegoro maestoso 13'36"
2. Andante 12'02"
3. Presto 6'35"

これまで紹介してきた演奏には、個性は勿論、何かしら癖、アク、自己主張の強さなどがあったが、スークの演奏にはそれがない。一音一音が「真摯さ」を伝えるような演奏。それが個性なのかも知れないが...。

ユリア・フィッシャー盤との演奏時間の違いに現れているように、遅めのテンポ。そして、まったくもってインテンポで演奏している。

K364を素直に聴くことができる人には、好ましい演奏だろうが、私のようにひねくれた精神分析家には魅力ない。退屈。

ついでに悪口を言うと、スークとプラハ室内の演奏はソロよりオケの方が魅力がある。


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