« 《コシ・ファン・トゥッテ》聴きくらべ(2) | トップページ | 《コシ・ファン・トゥッテ》聴きくらべ(3) »

2007年4月 4日 (水)

ベートーヴェンのピアノソナタに曲名を付けよう(2)

最初の3曲の曲名は《ハイドン・ソナタ》でいかがしょうか。

1番 作品2の1 ヘ短調 1795年《ハイドン・ソナタ1番》
2番 作品2の2 イ長調 1795年《ハイドン・ソナタ2番》
3番 作品2の3 ハ長調 1795年《ハイドン・ソナタ3番》

1790年、二十歳のベートーヴェンがボンからウィーンに出てきた目的は、ハイドンに師事するためでした。また、ベートーヴェンに生まれ故郷ボンをはなれ音楽の都ウィーンで修行するようにすすめたのもハイドンだったようです。したがって、ベートーヴェンの最初のピアノソナタ作品2にハイドンの名を付けるのは、ベートーヴェンのファンである私たちにとっても、ハイドンへの敬意を表する意味で自然なことではないかと思います。これらの作品はハイドンに献呈されてますし...。

ただ、ウィーンに着いてハイドンに学んだベートーヴェンは「ハイドンからはなにも学ぶところはなかった」と言ってます。二人の関係は必ずしも良好ではなかったようです。だいたい、当時58才の大作曲家が、駆け出しで生意気な二十歳のベートーヴェンをもてあましたのは容易に想像できます。それでもベートーヴェンは、この大作曲家を尊敬していたことは確かのようです。

作品2の1はヘ短調ですが、モーツァルトの交響曲第25番ト短調の第1楽章、第40番ト短調の第4楽章の主題を思わせると言われます。それでは、これら3つの作品はハイドン的ではなくモーツァルト的といえるかというと、そうではなく、私見ではすでに「ベートーヴェン的」であると思います。作品2の3の第1楽章の技巧、華やかさは大胆、さらにカデンツァつき、まるでピアノ協奏曲のようです。それから、私が「ある旋律が頭に思い浮かんで、気になって探したけど見つからなかった。忘れた頃に偶然見つかった」というのは作品2の3の第2楽章です。この幻想的なアダージョは、ハイドン、モーツァルトにはない音楽だと思います。

« 《コシ・ファン・トゥッテ》聴きくらべ(2) | トップページ | 《コシ・ファン・トゥッテ》聴きくらべ(3) »

ベートーヴェン」カテゴリの記事

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/276661/5970457

この記事へのトラックバック一覧です: ベートーヴェンのピアノソナタに曲名を付けよう(2):

« 《コシ・ファン・トゥッテ》聴きくらべ(2) | トップページ | 《コシ・ファン・トゥッテ》聴きくらべ(3) »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近の記事

カテゴリー

無料ブログはココログ