2017年9月23日 (土)

“究極の量子コンピューター” へ 基本原理開発に成功 東大(2017年9月22日)

“究極の量子コンピューター” へ 基本原理開発に成功 東大

離れた物質の間を情報が瞬間移動する「量子テレポーテーション」と呼ばれる現象を利用して、現代のスーパーコンピューターをはるかにしのぐ新型の量子コンピューターの基本原理の開発に成功したと東京大学の研究チームが発表しました。(2017年9月22日 18時31分 NHK オンラインより)

(下に続く)

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2017年9月18日 (月)

Live from Lugano 2016 Martha Argerich & Friends

Lugano

Live from Lugano 2016
Martha Argerich & Friends


【収録情報】
Disc1
1. ラヴェル:夜のガスパール
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)

2. ブゾーニ:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 op.35a、BV243
ルノー・カプソン(ヴァイオリン)
アレクサンドル・ヴェデルニコフ指揮、スイス・イタリア語放送管弦楽団

3. モーツァルト:2台ピアノのためのソナタ ニ長調 K.448/375a
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、セルゲイ・ババヤン(ピアノ)

4. ファリャ:2つのスペイン舞曲(歌劇『はかなき人生』より)
セルジオ・ティエンポ(ピアノ)、カリン・レクナー(ピアノ)

Disc2
1. ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
アレクサンドル・ヴェデルニコフ指揮、スイス・イタリア語放送管弦楽団

2. ベートーヴェン:合唱幻想曲 op.80
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
ディエゴ・ファソリス指揮、スイス・イタリア語放送管弦楽団&合唱団

3. ブラームス:ホルン三重奏曲変ホ長調 op.40
ニコラ・アンゲリッシュ(ピアノ)
ルノー・カプソン(ヴァイオリン)
ダヴィッド・ゲリエ(ホルン)

Disc3
1. ベルク:ピアノ、ヴァイオリンと13管楽器のための室内協奏曲
ニコラ・アンゲリッシュ(ピアノ)
ルノー・カプソン(ヴァイオリン)
ブルーノ・グロッシ(フルート)
マウリツィオ・シメオリ(ピッコロ)
パオロ・ベルトラミーニ(クラリネット)
コッラド・ジュフレディ(クラリネット)
ステファノ・フランチェスキーニ(フルート)
マルコ・スキアヴォン(オーボエ)
フェデリコ・チコリア(オーボエ)
アルベルト・ビアーノ(バスーン)
ステファノ・センプリーニ(ヴァイオリン)
リカルド・セラーノ(ホルン)
ヴィットリオ・フェラーリ(ホルン)
イヴァーノ・ビュアート(トランペット)
フロリアーノ・ロシーニ(トロンボーン)
エレーナ・シュワルツ(指揮)

2. J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 BWV.1017
テディ・パパヴラミ(ヴァイオリン)
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)

3. ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(ドビュッシーによる2台ピアノ版)
スティーヴン・コワセヴィチ(ピアノ)、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)

4. マルセロ・ニシンマン[1970-]:オンブレ・タンゴ
アンサンブル・レンクエントロス

録音時期:2016年6月
録音場所:イタリア、ルガーノ
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

(HMV.co.jp より)


Disc1
「夜のガスパール」は、かろうじて『ヒビの入った骨董品』のそしりを免れている。
「ブゾーニ:ヴァイオリン協奏曲」は、ルノー・カプソンの弾くヴァイオリンの音がとても美しい(第1楽章アインガングなど)・・・しかもカプソンの技巧が冴えてる。

Disc2
「ベートーヴェン:合唱幻想曲」は名演だと思う・・・ベートーヴェンを得意とするアルゲリッチの価値ある録音だと思う・・・ところで改めて聴いてみると、この作品は「ラプソディー」っぽい・・・。

Disc3
「ベルク:ピアノ、ヴァイオリンと13管楽器のための室内協奏曲」は、ニコラ・アンゲリッシュ(ピアノ)ルノー・カプソン(ヴァイオリン)及びエレーナ・シュワルツ(指揮)が、ベルクの難曲を上手くさばいていると思う。ここでもルノー・カプソンが冴えている。引き締まった怪演・快演ではないが、私はこの演奏が気に入った。

マタイ受難曲の有名なアリア《わが神よ、憐れみたまえ》に転用された「バッハ:ヴァイオリン・ソナタ ト短調」(第1楽章、シチリアーノ)は雄弁ではないが滑らかな演奏(←シェリング&ヴァルヒャのように)。←アルゲリッチの控えめな演奏が、かえってヴァイオリンを盛り上げている。対照的に同曲第2、4楽章のフーガはジャズのインタープレイの様。アルゲリッチはやっぱり根っからのバッハ弾きだ(!)。

(C) Apple Music Prokofiev: Works for Violin & Piano Franziska Pietsch (violin), Detlev Eisinger (piano)

Franziska_pietsch
(C) Apple Music 検索キーワード:Franziska Pietsch

注文してしまった(汗;;)。

ドイツ出身のヴァイオリニスト、フランチスカ・ピーチ。
(C) Apple Music で聴く限り、正直言って、この人は上手いのかどうか分からない。
夜の歌を聴かせるかと思うと、昼の光に照らされた技巧を聞かせる・・・。
しかし少なくとも、彼女の演奏には、プロコフィエフ的でないと、言われたくないというモチベーションを感じる。


【収録情報】
プロコフィエフ:
● ヴァイオリン・ソナタ第1番ヘ短調 Op.80 [29:24]
● ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94b [25:11]
● 5つのメロディ Op.35b [14:03]

 フランチスカ・ピーチ(ヴァイオリン/1751年製テストーレ)
 デトレフ・アイシンガー(ピアノ/シュタイングレーバー)

 録音時期:2015年11月23-25日
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

(HMV.co.jp より)

2017年9月12日 (火)

(C) Apple Music Chopin: Piano Works Melody Fader

この人は、とちったような演奏をするが、品格、風格がある・・・少し巨匠じみている。理屈抜きに気に入った・・・いや、この人は理にかなった演奏をしているかも知れない。

ところが、この商品はアマゾンJPで売ってない;;

HMV.co.jp では売ってるが、会員価格(税込):¥2,772。高いな〜。買おうかどうしようか;;


【HMV.co.jp へのリンク】

Piano Works: Melody Fader
ショパン (1810-1849)


Melody_fader
(C) Apple Music 検索キーワード:Melody Fader

2017年9月 8日 (金)

【メモ】 トリスタンとイゾルデについての覚え書き/書き直し

ワーグナー作曲 楽劇『トリスタンとイゾルデ』を鑑賞するにあたって押さえておきたいことを箇条書きします。

【前置き】

要するにこのオペラは誰がイングランドとアイルランドの王位・家督を継ぐか、その跡目争い(あるいは御家騒動?)の物語だと見ることができよう。というのもこのオペラの背景にはイングランドとアイルランドいずれもお世継ぎが決まっていないという事情が在るからだ。

1. トリスタンは孤児。イゾルデはプリンセス(!)
トリスタンは孤児でありイングランドの正当な王位継承権者ではなかった。トリスタンはマルケ王の従僕(der Knecht)であり且つよそ者である。そのことはイングランドの臣民たちも認識していたと思う。トリスタンはマルケ王の「おい」であるはずだがその証拠はない。分かりやすく言ってトリスタンは何処の馬の骨か分からない男である。それに対しイゾルデはアイルランドの「プリンセス(!)」。彼女がアイルランド王家において男子を出産すればその子はアイルランドの正当な王位継承権者となるだろう・・・すなわちイゾルデは女主人(die Herrin)でありトリスタンは従僕(der Knecht)。そのことによって第1幕におけるイゾルデはトリスタンをひどく見下している。またトリスタンはイゾルデに対して強いコンプレックスを抱いている。

2. 政略結婚(1)
イゾルデとマルケ王の結婚は政略結婚である。そしてそれはイングランドとアイルランドとの不仲(争い)を和解させ得る。もしイゾルデがマルケ王の男子を産めばその子はイングランドとアイルランドを和解させ両国を統治する王となるかも知れない(しかし一般的に女性にとって「政略結婚」ほど屈辱的なことはないだろう)。

3. 政略結婚(2)
もしイゾルデがマルケ王に嫁ぐためにイングランドに向かう船上でトリスタンを毒殺すればその「政略結婚」はおじゃんになる。それはイゾルデにとって本意であったか不本意であったか。それを我々は言い得ないだろう。
イゾルデの本意はとにかくトリスタンとセックスすること(!)。私は、第1幕第5場にてイゾルデとトリスタンが二人だけになった時にかわされる二人の「ねちっこい会話」を聴くとイゾルデがトリスタンに「さっさと私とセックスしなさいよ」と言っているように聞こえる・・・少なくとも私にはそう聞こえる。
しかもイゾルデの欲求は性欲の最大の充足である不倫である。トリスタンもまた第1幕においてその不倫の一歩手前まで来ている。

問:あの〜、トリスタンが、イゾルデをめとることはできなかったのですか?
答:いや、それはできない:なぜなら、トリスタンとイゾルデの身分が違い過ぎるから。

4. イゾルデが求めたのは「マルケ王との婚姻を前提とした裏切り(!)」
第1幕、イゾルデは(識別できるように)印をつけた死の薬(毒薬)をブランゲーネに持って来させる(それをトリスタンと二人で飲むためである)。イゾルデはブランゲーネに「死の薬を持って来い」と命じるが果たしてそれが「毒薬」であったか「愛の妙薬」であったかは重要ではない。
イゾルデの目的はトリスタンにマルケ王を裏切らせることだった・・・そして、イゾルデとトリスタンが「同じ杯から薬を飲むという行為そのもの」が(その薬が毒であれ媚薬であれ)結果としてイゾルデとトリスタンによるマルケ王への裏切りだ(!)。その杯の中身は何でも良い。

<--- 引用 ココから ウィキペディアより --->

「ワーグナーの台本に特徴的なもののひとつに『媚薬』がある。伝説では脇役的な意味でしかなかった媚薬を、ワーグナーは本作で二人が『死の薬』と信じてあおる設定とした。このために愛は死の中にのみ実現可能という、『愛=死』の強いメッセージを込めることに成功している。これについて、トーマス・マンは『このとき二人は水を飲んでもよかったのだ』と述べている。また、ヴィーラント・ワーグナーは、本作の媚薬は『以前から存在していた愛情を舞台上に視覚化する契機』であり、媚薬が情熱の告白の一歩前にいた二人を告白に踏み切らせたとする」

<--- 引用 ココまで ウィキペディアより --->

5. イゾルデが求めたのは「トリスタンとの不倫」(再び)
二人が飲んだ薬は肉体的死をもたらすものではなく精神的死(理性・道徳・倫理・正義の死)をもたらすものである。つまりその媚薬は二人に「しきたりの中で生きること」をやめさせ愛の死に追いやる。愛と死がイコールでつながる。それがこのオペラの重要なテーマだ。
「薬」を二人が一緒に飲むことは二人を性の欲動へと駆り立てる。そのきっかけだ。

6. 第1幕冒頭、イゾルデの狂乱
このオペラの第1幕冒頭のイゾルデの狂乱は『神々の黄昏』においてブリュンヒルデがジークフリートに裏切られたことを知ったときの狂乱に似ている。ただし両者は「文脈(前後の筋書き)」が違う。両者の違いは、イゾルデの場合、イゾルデの狂乱の理由が当初「聴衆」にはまったく分からない。それに対しブリュンヒルデの場合、彼女の狂乱は楽劇『ニーベルングの指輪』の最も重要なモチーフである「指輪の呪い」がもたらしたことであるのを「聴衆」は知っている。

7. 淫らなドラッグ
しかしながらトリスタンたちが飲んだ「愛の妙薬」もジークフリートが飲んだ「忘れ薬」も「目の前に居る異性を愛せ!」・・・という淫らな行為に陥れるドラッグだ。そしてそれは「聴衆」をもめろめろにさせ・・・また「聴衆」をも愛の享楽・快楽へと導く。トリスタン、イゾルデ、ジークフリートが飲んだ液体はワーグナーが発明した最も淫らなドラッグだ。

8. トリスタンの後見人クルヴェナールは『タントリスの件』を知っていた
『タントリスの件』とはかつてイゾルデが彼女の婚約者モーロルトを殺した「仇」であるトリスタンに一目惚れし瀕死のトリスタンを救命し解放したというエピソードである(第1幕にてイゾルデによって語られる)。
クルヴェナールは、第3幕で、イゾルデを「die Ärztin(女医者)」と呼び、彼は彼女を「昔、あなたがモーロルトから受けた傷をとざした方(第3幕第1場)」と呼ぶ。つまり、クルヴェナールは『タントリスの件』を知っていた。
にもかかわらず、クルヴェナールは第1幕で「トリスタンの命の恩人であるイゾルデ」を侮辱する歌を歌う(クルヴェナールはバカである)。

9. クルヴェナールはトリスタンとイゾルデが愛しあっていることをも知っていた(?)
クルヴェナールはもしかしてトリスタンとイゾルデが愛しあっていることをも知っていた。そうでなければ彼は第3幕でイゾルデをわざわざトリスタンの下(もと):カレオール(トリスタンの故郷。ブルターニュ半島、フランス)に呼んだりしない。

10. クルヴェナールはくせ者
このオペラにおいてワーグナーはクルヴェナールを愚者として描いているように私には思える。なぜならクルヴェナールは『タントリスの件』『トリスタンとイゾルデの愛』を知っていながらトリスタンとイゾルデが陥ったジレンマを解決しようとしない(!)。彼は傍観者である。

11. トリスタンがマルケ王にイゾルデの秘密をばらしたというのは真実か?
トリスタンがマルケ王にイゾルデをめとるようにすすめたとき「トリスタンはマルケ王に『タントリスの件』をばらした」と言ってイゾルデはトリスタンを責める(第1幕第5場)。すなわちイゾルデはトリスタンが秘密にすべき『タントリスの件』を第三者(マルケ王)にばらしたと言ってトリスタンを責める:「憎むべきトリスタンは口が軽い男であり、恩を仇で返す裏切り者だ(!)」と。
とにかく『タントリスの件』はイゾルデにとって極めて重大な秘密であり、それは彼女にとって恥辱なのである。その秘密をトリスタンが第三者に漏らしたのであれば、それは死をもってつぐなわなければならないトリスタンの裏切り(!)。

12. トリスタンがマルケ王にイゾルデの秘密をばらしたというのはイゾルデの妄想か?
しかし、そもそもトリスタンが『タントリスの件』をマルケ王にばらしたというのは本当のことなのだろうか・・・あるいはそれはイゾルデの妄想か(?)・・・いずれにしても重要なことはトリスタンとイゾルデの『タントリスの件』に対する《認識のずれ》《思惑の違い》である:トリスタンにとって『タントリスの件』はイゾルデをマルケ王にめとらせるための「方便」に過ぎない・・・が、イゾルデにとってそれは「トリスタン暗殺の動機」である。

13. そもそも『タントリスの件』は公然の秘密だったのかも知れない
思うに『タントリスの件』はこのオペラの第1幕が始まる前からそもそも「公然の秘密」だったのかも知れない。

14. トリスタンがマルケ王にイゾルデとの結婚をすすめたもう一つの理由(?)
たとえば『風と共に去りぬ』のスカーレットがメラニーの兄と結婚したのはアシュリーに接近するためだった。つまりスカーレットがメラニーの兄と結婚すればそのことでスカーレットはメラニーの義理の姉になる・・・そのことでスカーレットはメラニーの夫アシュリーに接近できる。トリスタンの場合も上記と同じ事が言えると思う:すなわち、イゾルデがマルケ王と結婚すればトリスタンはマルケ王の妃イゾルデに仕えることができる。そのことでトリスタンはイゾルデに接近できるというわけだ。

15. 「トリスタン和音」(1)
「トリスタン和音」=愛し合っているが結ばれない=ワーグナーが一番言いたかったことはこれだろう。
ワーグナーは二人の主人公だけではなくこのオペラの「聴衆」をも現実から遠ざけさせる・・・ワーグナーは「聴衆」の《死や裏切りに対する免疫》を高める・・・トリスタン和音は「聴衆」をめろめろにさせ享楽・快楽へと導く。
繰り返すがトリスタンとイゾルデが愛の媚薬を飲むときにオーケストラによって演奏される「トリスタン和音」は「聴衆」の《裏切りや姦淫や死に対する免疫》を高める。トリスタンとイゾルデが飲んだ「媚薬」はジークフリートが飲んだ「忘れ薬」と同じ物である(すなわちジークフリートも忘れ薬を飲んだあとすぐにグートルーネに惚れてしまう:それは惚れ薬!)。
その「忘れ薬(愛の媚薬)」がトリスタンをしてイゾルデに対するコンプレックスを忘れさせ、イゾルデをしてプライドを忘れさせる。そしてその忘れ薬が「聴衆」をして日常性を忘れさせる。

16. 「トリスタン和音」(2)
だがトリスタンとイゾルデはまだ十代の少年少女である。この作品のストーリーは十代の少年少女の恋愛ごっこ、あるいはスキャンダルなのである。「落ち」をつければ、このオペラのストーリーは十代から二十代に我々が経験する恋愛ごっこ・・・それがトンデモナイ災いになってしまった(!)。
ただし下記のトリスタン和音だけは本物(!)。その和音はワーグナーとヴェーゼンドンク夫人が陥った危機から生まれた(!)。ワーグナーはその危機を作品に託し昇華した。


Tristan_chord

トリスタン和音(midi)

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