2017年12月14日 (木)

(C) Apple Music Mozart: The Great Violin Sonatas, Henryk Szeryng and Ingrid Haebler

Szeryng
(C) Apple Music 検索キーワード:Mozart Szeryng Haebler

シェリングとヘブラーのモーツァルト。
良い演奏だが、Apple Music で聴ければ十分。買わない。


2017年12月13日 (水)

リスト:巡礼の年 第2年 《イタリア》 《ヴェネツィアとナポリ》/イリーナ・メジューエワ

Mejoueva

フランツ・リスト:
巡礼の年 第2年 《イタリア》 《ヴェネツィアとナポリ》
イリーナ・メジューエワ
2017年録音


私の評価:失敗作。単調:Stars2


フランツ・リストの巡礼の年 第2年 《イタリア》 は、ラファエロ、ミケランジェロ、ペトラルカ、ダンテなどの芸術・文学にインスパイアされた作品集。
しかし、メジューエワは、彼女のタッチを生かしながらも(「ダンテを読んで」「補遺」)
力づくで弾いている。
上記、芸術・文学のイメージが湧いてこない。
これはオススメしない。

追伸)第1曲「婚礼」の冒頭を聴いたときは、良い演奏だと思ったのだが・・・・。


【譜例】

Sposalizio_1
「婚礼」の冒頭(midi


Dante_sonata_1
「ダンテを読んで」 序奏(midi


Liszt_dante_sonata_2
「ダンテを読んで」 第1主題(midi


Dante_sonata_3
「ダンテを読んで」 第2主題(旋律と和音のみ。midi

2017年12月10日 (日)

私の声が聞こえますか/みんな去ってしまった/中島みゆき

1st_2
1st 『私の声が聞こえますか』 1976年4月25日発売


中島みゆきさんのファースト・アルバム『私の声が聞こえますか』

このアルバムにおける中島みゆきさんは、初々しい・・・というか、可愛い。あどけなく、優しい。

以下、主な楽曲についてコメントします。

●あぶな坂
記念すべきファースト・アルバムの第1曲は、ふるさとを捨てた者たちに投げかけられた歌。「あぶな坂」とは「中島さんの歌の世界」に転げ落ちゆく「下り坂」のことだろう。

●あたしのやさしい人
ブルージーまたはジャズっぽい。
サード・アルバム『あ・り・が・と・う』の収録曲「サーチライト」の歌詞に、

♪あたしがあんまりブルースを歌いすぎたから

と歌われるように、彼女のファースト・アルバム&セカンド・アルバムにはブルースが多い。

●信じられない頃に
一転して、フォークソング調の3拍子。例によって《すれ違い》の歌。ソプラノで歌われている。←私、この曲は好きだなあ。

●海よ
名曲。優しい。だが、流浪の歌。

●アザミ譲のララバイ
中島みゆきさんのデビュー・シングル。比較的軽快な3拍子系。中島さんの歌詞には珍しく「ララバイ」という語が連呼される。
夜に悩める魂を受け入れる。

●ひとり遊び
ひとりぼっちの鬼ごっこ。これも「鬼さんこちら 手の鳴るほうへ」が、連呼される。少し気味の悪い旋律を持つ佳作。

●「悲しいことはいつもある」は、ジャズ(!)。アイロニカル。

●「歌をあなたに」は、正調フォークソング。メッセージソング。応援歌。

●「渚便り」これも正調フォークソング。中島さんの初期の作曲技法が聞けると思う。

●時代
異論もあるだろうが、この曲は中島みゆきさんの最高傑作だと私は思う。
「ファイト!」も「地上の星」も、この歌を超えることはできなかった。





2nd
2nd 『みんな去ってしまった』 1976年10月25日発売


中島みゆきさんのセカンド・アルバム『みんな去ってしまった』は、彼女が「どの方向に行けば良いかを模索している・・・」ように聞こえるアルバム。

以下、各曲ごとに、コメントを書きます。

●雨が空を捨てる日は
歌詞の内容は「中島流」だが音楽はまるで歌謡曲のようです。

●彼女の生き方
一転して、フォークソング調。反抗の歌。いきなり、
♪酒とくすりで 体がズタズタ

中島さんは、20代の時から薬をやっていたのか。←少し怖いが、私の好きな曲。

●トラックに乗せて
正調ブルース。
この曲に、のちの中島さんのモチーフ「悪女」の片鱗がうかがえる。すなわち、グレている。

●「流浪の詩」はカントリー調。長いイントロを持つ。リズミック。8ビートに始まり16ビートに行く。
(「妬いてる訳じゃないけれど」もややカントリー調)。

●真直な線
ブルース。ジャニス・ジョプリン的イントロ。歌唱の部分はアップテンポに移行しロック調になる。中島さんのため息がまだ色気ない。

●「五才の頃」「忘れられるものならば」は、「時代」において聞かれるシンガー・ソング・ライターとしての中島さんの実力が聞ける。

●冬を待つ季節
♪春夏秋は 冬を待つ季節

このフレーズは平凡だが、なぜか、共感させられる。

●夜風の中から
4作目のシングル。4ビートの佳作。その歌詞は男性に仮託して書かれている。

●03時
この歌のモチーフは《すれ違い》。←それはのちにしばしば歌われる。

●うそつきが好きよ
軽快なロック調。ひねくれまくっている。

●忘れられるものならば

中島さんは、その後、この路線を行く。すなわち、失意と旅の歌。

・まとめ
このアルバムには中島さんの芸達者を聞けるが、まだ統一性がありません。
彼女は次のサード・アルバム『あ・り・が・と・う』で跳躍し、次の次のアルバム『愛していると云ってくれ』でさらに跳躍する。
このアルバム『みんな去ってしまった』は、その「甘ったるさ」が、耳触り良い。私、このアルバムが好きです。

「ショパンの旅路/高橋多佳子(7CD)」を少しずつ聴く(DISC 6, 7)

http://koshiro-m.cocolog-nifty.com/blog/2017/12/7cddisc-4-5-525.html の続き

==

Takahashi

ショパンの旅路
高橋多佳子
2000年〜2003年録音



● DISC 6 「霊感の泉」〜ノアンとパリ II

・バラード第4番 へ短調 作品52(譜例はココを参照のこと)
コーダのカタストロフィは、イマイチ効果的ではない。

・スケルツォ第4番 ホ長調 作品54
全体的にやや粗いが、後半の盛り上がりは快い。

・幻想曲 へ短調 作品49(譜例はココを参照のこと)
この荒っぽい演奏は、アヴデーエワ盤より良いかもしれない。

・3つのマズルカ(作品56)は、第2番が気に入った。

・ポロネーズ第6番 変イ長調 作品53『英雄』
中間部の強烈な打鍵は迫力あるが、その後の叙情的なパッセージは、もっと官能的に弾いて欲しかった。

・「子守歌 変ニ長調 作品57」は美しいが、ユニークさにおいて完璧ではないと思う。

● DISC 7 「白鳥の歌」〜ノアンとパリ III

・ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 作品58
フィナーレの技巧は激しい。美しい。スリルある。

・舟歌 嬰ヘ長調 作品60
抑制されるべきところは抑制し、他方「フォルティッシモ」は強い。そして、晩年のショパンの論理的技法を表現し得ていると思う。

・ポロネーズ第7番 変イ長調 作品61『幻想ポロネーズ』
『舟歌』と同様、抑制されているが、緊張感はかろうじて保たれていると言って良いと思う。最後の再現部は自然体。

・ノクターン第17番 ロ長調 作品62-1
これまた抑制された情念。
これは私が今までに聴いた「作品62-1」の中でもベストの部類に入るのではないだろうか?

●この商品全体のまとめ
総じて正統派であるが、ややムラがある。



【収録情報】
DISC 6
・バラード第4番
・即興曲第3番
・スケルツォ第4番
・ノクターン第16番
・幻想曲
・3つのマズルカ(作品56)
・ポロネーズ第6番『英雄』
・子守歌

DISC 7
・ピアノ・ソナタ第3番
・3つのマズルカ(作品59)
・舟歌
・ポロネーズ第7番『幻想ポロネーズ』
・ノクターン第17番
・マズルカ ヘ短調

(HMV.co.jp より)

2017年12月 7日 (木)

「ショパンの旅路/高橋多佳子(7CD)」を少しずつ聴く(DISC 4, 5)

http://koshiro-m.cocolog-nifty.com/blog/2017/12/7cddisc-6-7-fb5.html に続く

http://koshiro-m.cocolog-nifty.com/blog/2017/12/7cds-0e96.html の続き

==

Takahashi

ショパンの旅路
高橋多佳子
2000年〜2003年録音



● DISC 4 「マヨルカの風」〜マヨルカ島にて

・24の練習曲 作品28
優雅に弾いている。力強い曲もある。自然体あり、あるいはまた、恣意的演奏あり。最後の曲は技巧に聴き応えあり。ただし、この「24の練習曲」は、楽曲と楽曲のつながりが悪いと思う。←変な例えだが組曲に聞こえる。

・バラード第2番 へ長調 作品38
私はショパンのバラード2番という曲をよく知らないが、この演奏は高橋の技巧が生きていると思う。激しい。

・4つのマズルカ(作品41)は、逆に力強すぎる。

・スケルツォ第3番 嬰ハ短調 作品39
この演奏も高橋の技巧が生きていると思う。特にフィニッシュは圧巻、最高。

● DISC 5 「サンドとの愛」〜ノアンとパリ I

・ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 作品35 『葬送』
この『葬送』第1、2楽章は騒がしい。しかし、対照的に第3楽章は美しい。

・即興曲第2番 嬰ヘ長調 作品36
軽やか。

・ノクターン第13番 ハ短調 作品47
物悲しくも、乱れるのが良い。

・「3つの新練習曲」は多分あまり弾かれない作品。小品ながら説得力ある演奏だと思う。

・「前奏曲 嬰ハ短調 作品45」は、映画音楽みたいだ。美しい。



【収録情報】
DISC 4
・24の前奏曲
・ノクターン第12番
・バラード第2番
・ポロネーズ第3番『軍隊』
・4つのマズルカ(作品41)
・スケルツォ第3番

DISC 5
・ピアノ・ソナタ第2番『葬送』
・即興曲第2番
・ポロネーズ第5番
・タランテラ
・バラード第3番
・ノクターン第13番
・3つの新練習曲
・前奏曲 嬰ハ短調 作品45

(HMV.co.jp より)

«「ショパンの旅路/高橋多佳子(7CD)」を少しずつ聴く(DISC 1, 2 & 3)

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